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ゆかりでございます

ヴァイオリンとか弾いています。とにかく日記です。現在2017年8月以降のお仕事募集中です。ほか随時対応します。

故郷というもの

私は田舎というものを持っていない。生まれたのは東京、育ったのは神奈川県だけど、その土地に深く学んではおらず、中学生からは全て市外に通った。中途半端に距離があり、遠くも近くもない中学高校、そして大学。なのでその土地由来の友人も少ない。

住んでいた街で過ごした時間はそれほどなかったように思う。かといって学生生活を送ったそれぞれの場所にも愛着があるのかというと、そうでもないと思う。

 

その後実家は市をこえて引っ越したので、現在の両親の家があるところにもそれほど詳しくない。山の景色が美しくもれなくジャスコ(と呼ぶイオン)があり水が美味しい、それくらいしか知らない。

結婚した夫も神奈川(限りなく東京に近い沿岸部で交通の便も良く)出身で、仕事場の都合でいまの住居も決まった。こだわりがない。

 

もちろん、都心に近い場所で育っても、その場所が大好きだ、愛着があるという人もたくさん知っている。自分の性格の問題なのかもしれないけど、過ごしている土地にそれほど執着がないのかもしれない。

 

ずっと、故郷のある人が羨ましいと思っている。槇原敬之さんの「遠く遠く」なんて大好きだけれど、メロディや歌詞が好きだという感覚であって、歌詞の中にあるような「成功するまで帰らない」的な気持ちというのは私には絶対、絶対と言う言葉をあまり使いたくないけれどこればかりは絶対、わからない。

実家で家族に何かあった時、すぐにでも帰りたいけれど(航空券を手配したり乗り継ぎの都合などがあると)2日かかるんだよ、なんて言われると、どうしたらそのような気持ちになれようか。と、苦しく思うこともある。無い物ねだりである。

もちろん故郷が遠いという当人にとっては色々な問題があり、大変なことでもあるのだろうけれど、私なんかがその境地に立たされることは絶対に、ない。

それを恥ずかしく思うこともある。

わざわざ上京し、ここまで来たなら何が何でも、という心境になることも少ないから。欲がない、と言われることも多々ある。それって単なる性格なのかもしれないけど。

 

そんなことをずっと、たぶん後ろめたく思っていた。乗車率200パーセントの新幹線だとか、いつ田舎に帰るとかそういう話を聞くたびに、なんとも言えない気持ちになっていたのだけれど、

(だからと言ってむしろそれをやらなくていいことに安堵もしている)

今日届いた土岐麻子さんのライブ映像を見ていてなんとなく、そのままで、別にいいかな、という気持ちになった。

 

PINK(DVD付)

PINK(DVD付)

 

 

土岐麻子さんの歌声は昨年からずっとCDなどで聴いていた。当時はApple Musicを月額払って利用していたので聞き放題だったし、歌う映像もYouTubeなどで何度か見ていた。

今日見たのはライブのアタマから終わりまで、淡々と歌い上げる土岐さん。思っていた感じとちょっと違って、驚いた。客席と自分の声やバンドをあたためつつ(あたためているのはすごくわかる、けどそれがあまり激しくおもてに出ない)、

そしてそこから大きく盛り上がることもそれほどなく(終盤に差し掛かるにつれ体の動きも良く声もハリが出てお化粧の滲みにも変化があったけれど)MCは収録されていないけど、アリーナ席ー!とかもたぶん、言わないんだろうと思う。そんな感じ。

始終淡々と、でも楽しそうに、その温度のわずかな変化を楽しむような。客席もそんな、クールにみえる土岐さんのステージを静かに??楽しんでいるような雰囲気だった。

実際に土岐さんのことは知らないけれど、インスタグラムなどでいつも独特の視点で楽しい文章を綴っておられる。これもまた淡々と。決してクールなわけではないと思う。それがあまり表にわかりやすく出ないだけで。

 

もちろん、よく土岐さんが言われているような「おしゃれ」ともいうのだろうけど、もちろんおしゃれだけど、

なんとなくのその一言で表現しきれない、別のものがあるような。

 

愛のでたらめ

愛のでたらめ

 

 

土岐さんは生まれも育ちも東京で(愛のでたらめに詳しく書いてあるけれど)そして私なんぞの育ったところよりよっぽど都会でずっと過ごして来られたんだけど、

彼女の詩の世界観もとても淡々としている。でもすごく、正直だ。一所懸命に熱量を持って松岡修造さんみたいに叫ばなくても(笑)伝わる正直さ。主張が弱いということではなくて。松岡修造さんも好きだけど。

 

いろんなことがシンクロして、

かといって、ワタシ土岐さんと同じだ!なんてことは一つもなく、

なんてかっこいいの、同い年とは思えない、と憧れるしかない、

にしても、

 

故郷がないことはとくに残念なことでもないし、むしろいまいる場所、いま生きている時間がそれこそ自分なのであって、切望しても手に入らない故郷よりもずっと私のルーツになる、ということでいかがでしょう。と、いう気持ちになれる。

 

とか言いながら私は父の出身地福知山が故郷カウントされているので(ただ「京都人の血です!」と言いたいだけ)

ピアノの音がうるさいですよと言うのを「坊ちゃん最近ますますピアノ上手にならはったなぁ」と言い換える無駄なスキルだけはある。嫌味スキル。たぶん京都住んでもやっていける。

 

そんなわけでDVDに夢中で、肝心の新譜をまだ聴いていない。BitterSweetの曲は全部がいとおしいなぁと思う。


土岐麻子 / 「BOYフロム世田谷」PV

 

自分の気持ちに嘘をついてみたり、見栄を張ってみたり、誰かのせいにしてみたり、、とにかくやりつくしてみてやっと、自分の気持ちを知ることからはもう逃げることができないと気づいて、腹をくくる。

 

Bittersweet(CD+DVD)

Bittersweet(CD+DVD)

 

 

自撮りのジャケット写真だそう。

土岐さんの自撮りはもちろん素敵だけど、

自撮りって、つい自分を良く見せようとしてしまう。自分で撮るからいくらでもタイミングを合わせられる(はず)だし。だから、会心の出来、すごく良く写ってると自分では思うけど、他人に見せると「いつものあなたのほうがいいけど?」とアッサリ言われる。自撮りってなんか色々と、凝縮されてる。。笑。

 

 

2017年8月以降のお仕事募集中です。
演奏、レッスン他、随時対応します。s.attirer☆gmail.com(☆→@)
⭐️出演予定⭐️
2/22 音楽鑑賞会(クローズド)/ヴァイオリン
3/29 ensemble noccaly /ヴァイオリン(表参道アーニーズスタジオ)
4/23 厚木交響楽団定期演奏会/ヴィオラ厚木市文化会館
5/GW べるべっとないふライブ/ヴァイオリン
5/14 演奏会(クローズド)/ヴァイオリン

5/27 門下発表会

7/22・23 杉並区民オペラ カヴァレリア・ルスティカーナ&パリアッチ(杉並公会堂)


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